採用活動の強化&効率化メソッド セミナー
はじめに
「中堅・中小企業様の採用広報の強化・効率化」をテーマに実施された、株式会社アド・トップと株式会社エイムソウルによる共同セミナーのレポートをお届けいたします。
本セミナーでは、アド・トップ社にて採用コンサルティングの営業企画をされている小林 篤史氏に、コロナ禍におけるリクルートサイトの重要性についてお話しいただきました。
小林 篤史 氏
(株式会社アド・トップ 採用コンサルティング事業部 営業企画)
大学卒業後に、大手小売店の販売員として従事。その後、大手アミューズメント業界の新卒採用担当へ転職し、東日本大震災を機に、人材業界へ転職。その後専門商社の人事職を経て、昨年の11月より株式会社アド・トップに入社、現職に至る。
コロナ禍における学生の就職活動の現状とリクルートサイトの重要性
まずはコロナ禍における人材採用で、リクルートサイト(採用ホームページ)がいかに重要な役割を果たしていくかという点について、各種データを交えながら解説いただきました。
<コーポレートサイトとリクルートサイト>
コーポレートサイトとは…
企業全体のブランディングが目的。会社案内やサービス案内、代表者からのメッセージや企業の沿革、IR情報等がふんだんに盛り込まれた形式になっている。したがって、新卒採用情報に関してはサイトの一部の構成要素でしかなく、限られた求人情報のみに留まっているケースが多い。
リクルートサイトとは…
採用に関して特化したサイト。求職者や学生に対し、自社がどういう人材を求めているか、就職情報サイト(リクナビ・マイナビ等)よりも深掘りして展開できる点がメリットである。
<コロナ禍における学生の就職活動の状況>
【21卒新卒学生の内定率】
新型コロナウイルスの影響もあり、2020年10月現在での内定率は69%と、5年ぶりに70%を下回る結果となった(表①)。
【志望企業の研究に有益な情報源】
合同企業説明会の中止や、個別会社説明会の中止またはオンライン実施への切り替えが増える中で、学生にとっては人事担当者や志望企業の社員の方と直接接点を持つ機会が減っていった。そのような中で、ホームページやWeb上のインターンシップ、就職情報サイト等から情報収集をする動きが、特にコロナ禍における就職活動において顕著となった(表②)。
尚、就職活動をする上で用いるデバイスについて、75%の学生がスマートフォン中心(もしくはスマートフォンとPCが同程度)という結果が出ている。就職情報サイトがスマートフォンに対応したオプション展開を充実させてきていることもあり、学生への訴求力を高めるためには、スマートフォンに対応しているホームページやリクルートサイトを整備することが重要になってきている。
<コロナ禍における学生の就職活動の状況>
【リクルートサイトの閲覧度合】
20卒学生と21卒学生とで比較をすると、後者の方がリクルートサイト(採用ホームページ)やコーポレートサイトを閲覧した度合が増えている(表③)。コロナ禍で情報を得るためのコンテンツが制限されている中で、インターネットを用いた情報収集が主流になってきており、リクルートサイト自体が企業の採用活動の武器になると言える。
【リクルートサイト閲覧の時期とコンテンツ】
リクルートサイトの閲覧時期については、学生が業界研究や企業研究を開始する2月から4月がピークとなっている。5月~7月になると内定をもらう学生も増えてくるため、自ずと閲覧数も少なくなる(表④)。したがって、2月から4月の間に、いかに学生の志望意欲醸成に繋がる仕掛けをしていくかが重要となる。
【リクルートサイトで閲覧頻度の高いコンテンツ】
各選考フェーズごとに学生がどのような内容を閲覧しているのかという点について、まずインターンシップへの応募・参加時に関しては、「事業内容」への関心が高いことが分かる。そしてエントリーや本選考応募の判断時は、事業内容はもちろん、「待遇」や「福利厚生」に関しても確認する学生が増えてくる。さらにエントリーシートの作成時や面接前には、その対策として、「志望企業のトップの考え方」や「将来的な展望」等の情報を探しにくる。最終的に内定承諾を得た学生に関しては、承諾/辞退の判断材料を探すために、「待遇」や「福利厚生」、「ワークライフバランス」等の部分に目を通していることが分かる(表⑤)。
つまり学生にとって、選考フェーズごとに欲する情報が異なってくるため、学生の動きを踏まえた情報提供が必要となる。コロナ禍でなければ、対面を通じて志望意欲を醸成していく(いろいろな社員の方に会わせる等)ことが通例かもしれないが、現在のような状況下においては、インターネット上でいかに他社よりも充実した情報を提供できるかが鍵となる。
尚、内定から入社に至るフェーズに関しては、先述の通り意思決定のための情報を得る目的の他に、学生の家族がどのような会社かを確認する目的でリクルートサイトを閲覧することも多い(表⑥)。そのためにも、リクルートサイトや採用パンフレットを充実させ、内定承諾率を上げるための手段として活用することも効果的である。
リクルートサイトを活用した採用広報の強化
次に、リクルートサイトを活用した採用広報活動の強化方法について説明いただきました。
<リクルートサイトを導入するにあたっての問題点>
実際にリクルートサイトを導入するにあたり、下記のような悩みがよく聞かれる。
- 必要性は理解しているが、何から手を付ければよいのか分からない
- コーポレートサイトを持っているため、リクルートサイトにはコストをかけなくてもよい(かけられない)
- サイトの更新が手間である(時間がかかる)
- なかなか応募に繋がらない
<“SAIplusRHP”にて解決できること>
アド・トップ社のリクルートサイト制作サービスである“SAIplusRHP”を活用いただくと、以下のメリットがある。
- 短期間(1か月程度)かつ安価でリクルートサイトを完成させられる
- フォーマットが定型で決まっているため、知識がなくても簡単にページ作成ができる
- 採用サイトに最適なテンプレートが用意されている
- ページの追加も自由に行えるため、雇用形態別のコンテンツが作成できる
- 求人票を展開すると、Indeedに自動的に連携される(Googleしごと検索、スタンバイとも自動連携が可能)
“SAIplusRHP”は業界を問わず活用されている。またサイト上に動画を埋め込むことで、検索上の表示順位が上がる効果があることが実証されている。発見率が高まることで、採用活動への好影響のみならず、自社の取引先・新たなお客様向けの宣伝にも繋がり、会社の売上向上にも寄与する可能性を秘めている。
<リクルートサイトを整備することの効果>
コロナ禍で学生と頻繁に接点を持つことが困難な状況下で、インターネット上で提供できる情報の価値が高まっている。いわゆる就職情報サイトは、新卒採用を行う上で既にマストのツールになっているため、そこだけで差別化を図るのは難しい。学生にとっては、情報がたくさんあればあるほど判断材料が増える。自社への志望度を高め、内定出し後の意思決定を促すためにも、リクルートサイトを整備し活用していだくことが有益であると言える。